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失敗しない住宅選び11「新築マンション購入で最も大切なもの・・・それは内覧会」
こちらのコラムでは物件選び・住宅選びに関わるさまざまな疑問や落とし穴に対する対策やアドバイスをご提供します。みなさんが最高の物件に出会えます事を祈っております。今回は「内覧会」に関するアドバイスです。
新築マンション購入で最も大切なもの・・・それは内覧会
マンションは建物が完成する前に販売を行う「青田売り」が一般的です。そこで契約前に、実際に出来上がった物件をチェックして、問題がないかどうか確認するのが内覧会ですね。
なぜこの内覧会が大切なのかと言うと、ここで指摘しなかったことは契約以降、売主の責任を問えなくなる点ですね。もちろん雨漏りや躯体の強度不足など、明らかな欠陥の場合は10年間の瑕疵担保保証がついていますが、欠陥住宅とまでは言えないような施行ミスや仕上げミスについては内覧会を逃すと指摘できなくなります。
もちろんマンション業者も信頼できる大手であれば、アフターサービスに応じてくれる部分はあるとは思いますが、とはいえ、一旦入居してからの修繕・補修は、買主・売主双方にとって負担がかかりますし、非効率です。やはり内覧会のタイミングでしっかりチェックして、修繕すべきところは修繕してもらうことにしましょう。
ではここから、内覧会での主なチェックポイントを具体的に紹介していきたいと思います。
1.時間をかけて丁寧にチェックする
内覧会では多くの買主に対応しないといけないため、人数制限や時間制限を求められる場合があります。業者の事情は分からないわけではありませんし、闇雲に大人数で行ったり、ダラダラと時間を過ごすのはお互い無駄ですから、節度をもって協力してあげてもいいとは思います。
しかしながら、マンションの購入は一生に一度の買い物となるかもしれませんし、内覧会で見逃した施行ミスや仕上げミスを後から修繕してもらうのは負担が売主にとっても大きな負担となってきます。やはり内覧会では、充分な人数で、充分な時間をかけて、納得いくまで丁寧にチェックすべきですし、それを認めない業者があるとすれば、内覧会の重要性を分かっていないといわざるをえません。
2.傷や汚れ
壁や床の傷や汚れを必死になってチェックする人もいますが、細かな傷や汚れは住み始めれば自然とつくものですし、補修も比較的、簡単です。ざっと見て目立つところをチェックするくらいの姿勢で充分だと思います。
ただし収納の中や洗面台の下など、普段あまり目にしないところでもくまなく見ておきましょう。大きな傷が隠れている場合もあるからです。
3.床
床にビー玉をおいて傾きをチェックする人もいますが、ビー玉だと素材の自然なうねりに反応する場合もありますので、あまり適切ではありません。
むしろ最近では二重床が増えていますので、床全体をしっかり踏みしめて、たわみが出ないか、変な音鳴りがしないかをしっかりチェックしましょう。うまく施行されていない場合、床がゆがんでいる場合もあるからです。
4.壁
壁は必ずしも垂直になっているとは限りませんので、壁の傾きもチェックしましょう。意外に思われるかもしれませんが、壁も手作りで作っている面があるため、多少の傾きは出るものです。
許容範囲の目安は1000分の3、つまり1mにつき3mm程度の傾きであれば許容範囲となります。壁の傾きが許容範囲かどうか確認が必要です。
5.窓・ドア
窓やドア、収納の扉などは必ず開閉してスムーズに可動するかどうか、適切に取り付けられているか確認しましょう。枠がずれて取り付けられていたりすると、ドアが床に当たったり、カギが閉まりにくいというようなことも考えられます。
また意外に扉が左右逆だったり、カーテンレールや手すりなどの取り付けが不十分だったり、付け忘れているようなこともあるものです。悪気が無くてもケアレスミスというのは一定の割合で発生しますので、注意が必要ですね。
6.設備
照明などの電気類も一度は全て通電するかどうか確認しましょう。換気扇や排気口なども機能しているかどうかチェックが必要ですね。
風呂・台所・トイレなどの水まわりも同様に、水が出るかどうか、あるいは水をためてみてスムーズに排水されるかどうか見てみましょう。パッキンの施行が悪く継ぎ目から水漏れする、なんてこともありえますので注意してください。
7.専門家の立会い
そして最後の切り札としては、専門家に同行してもらって一緒にチェックするという手があります。最近では内覧に同行してくれる「内覧業者」もいますので、そういうサービスを利用するのもいいですね。
費用は数万円かかりますが、マンションの購入代金から見ればほんのわずかです。繰り返しになりますが、内覧会が、そのマンションの欠陥を見分ける最初で最後のチャンスとなります。
売り手が大手なら安心、と思う方もいるかもしれませんが、たしかにアフターサービスなどはしっかりやってくれるものと思いますが、とはいえ入居後に交渉して修繕・補修してもらうのは負担が大きいですし、場合によっては修繕不能な欠陥住宅だった・・・なんてことも可能性としてはありえます。
契約前の内覧会でもしそれを見抜ければ、そもそも、そういう面倒なことに巻き込まれなくてすみますね。
自分の力量に不安を感じる方は、専門家の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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